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皆さんこんにちは!
株式会社松場防災設備、更新担当の中西です。
~確認事項~
ということで、実務で押さえるべき消防設備業の事前確認事項を、設計・施工・点検のフェーズごとに詳しく解説します。
目次
ビル・工場・マンション・学校・病院など、あらゆる建物において、消防設備は「命を守る最後の砦」です。
しかし、消防設備の設置・更新・保守点検の現場では、「あとからの手直し」や「届出の不備」など、事前確認を怠ったことで起こるトラブルが少なくありません。
消防設備業のプロとして、工事の前に確認すべきこと、点検に入る前に把握しておくべきことは何か。
消防設備の設置には、建物の用途・規模・構造によって異なる設置義務があります。
確認項目 | 内容 |
---|---|
建物用途 | 特定防火対象物/非特定防火対象物(飲食店、病院、旅館等) |
延べ面積・階数 | 自動火災報知設備やスプリンクラーの設置義務に直結 |
地下階・避難階 | 非常放送・誘導灯の設置が必要になる場合あり |
👉Point: 施工計画前に、消防本部・管轄消防署と協議を行うことが最も確実です。
自動火災報知設備
誘導灯・非常灯
屋内消火栓設備・スプリンクラー設備
連結送水管・消火器設置
非常警報・放送設備
👉Point: 設置図面が古い場合、最新の法改正内容に基づく見直しが必要なこともあります。
電気工事業者との接続確認(非常電源・電圧仕様)
建築業者との工事工程のすり合わせ(壁内配線や配管スペース)
空調業者との衝突回避(ダクト・配管の干渉)
夜間・土日工事の可否、施設側の受け入れ体制
👉Point: 工事がスムーズに進まない最大の原因は、事前の工程調整不足です。
消防設備業者にとって、定期点検(6ヶ月・1年)は収益の柱であり、施設側の“命綱”でもあります。
法定点検対象か(消防法第17条3の3・3の4)
点検種別(機器点検/総合点検)
点検対象設備と箇所の把握(図面との照合)
点検の履歴・前回の報告内容の確認
点検実施にあたり、立入許可・鍵の手配が必要なエリア
防災センターや警備会社への連絡調整
火災報知器の発報を伴う場合は消防署との事前連絡が必要
点検作業による誤報防止(“点検中”表示の徹底)
高所作業・脚立使用に伴う安全管理
一時的な火災報知機の停止がある場合、施設側と使用時間を確認
👉Point: 点検は「設備のため」ではなく、“利用者のため”に行っているという視点が重要です。
点検が終わっても、報告書提出が不備だと全てが台無しです。
使用する書式が最新の消防法令に準拠しているか
提出先は正しいか(建築主・管理会社・消防署等)
提出期限に余裕があるか(年1回または6ヶ月以内)
設備番号・位置図・点検結果の整合性
是正が必要な項目の報告と写真記録の添付
是正対応のスケジュール明記(軽微・重大の分類)
👉Point: 点検報告書は、施設が消防署の監査に備える重要な証拠資料。誤記や漏れがあると信頼性を損ないます。
消防設備は、普段は目立たない存在ですが、いざというときに人命と建物を守る最前線の装置です。
その設置・点検・更新に携わる消防設備業者には、“段取りの質”=事前確認の徹底が強く求められます。
トラブルの9割は、「事前に確認すれば防げたこと」。
だからこそ私たちは、
✅ 法令を読み解き、
✅ 図面を正確に把握し、
✅ 工程を関係者と共有し、
✅ 利用者への配慮を忘れない
そうした積み重ねが、安心と信頼をつくる消防設備業者の“プロの仕事”なのです。
📋 最後に:消防設備工事・点検の事前確認チェックリスト
区分 | 確認事項 |
---|---|
法令関連 | 用途・面積・設置基準・管轄消防署との協議 |
工事 | 設置設備、電源、連携業者、施工順序 |
点検 | 点検対象の把握、届出手続き、立入許可、安全対策 |
書類 | 最新書式、提出先、記載内容、写真記録の有無 |
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